皆様方には、本年も「白寿園」の施設・事業所運営に格別のご支援とご協力を賜りましたこと深く感謝申し上げます。
平成27年を振り返って見ますと、介護報酬の単価が2.27%(実質4.48%)減額改定されたことに始まり、ご利用者の皆さまにとってサービス利用がしづらくなる介護保険制度の改定(重度者への対応を重点的に行うべく、特別養護老人ホームの入所対象者を原則要介護3以上の者に制限する等)、事業者にとってますます経営を圧迫する社会福祉法の改定等、介護保険制度の後退とも思われる政策が矢継ぎ早に公表された年であり、当園を取り巻く環境もいよいよ厳しさを増してまいりました。
ややもすれば今後の施設・事業所運営に苦慮し、考え込んでしまうことの多い日々であったわけですが、一方、園内部に目を向けますと、様々な介護支援場面で、また各種イベントの場面において、業務遂行に向け一生懸命に努力する職員の姿が在りました。その姿は大変頼もしいものであり、「白寿園」の持つ介護力、現場の力が非常に強いものであることを感じることが出来ました。この力強い現場力を感じるにつけ、当園を取り巻く環境がいかに厳しいものになろうとも、必ずやその難局を乗り越えて行けるという確信が深まる日々でもあったように感じております。今後も厳しい政策展開が予想される中ですが、引き続き地域の皆さまにとって役に立つ「白寿園」であり続けるため、職員一同知恵と汗を振り絞り、施設・事業所運営に励んでまいりたいと存じます。皆さまにおかれましては、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
来る2016年が幸多き一年となりますようお祈り申し上げます。
白寿園 園長 田中功男